ひまわり畑を独り占め

私の最近楽しかったことは、アンダルシアのひまわり畑を見に行ったことです。

私は、日本で社会人として4年半働いていましたが、ハードワークに嫌気がさして、仕事をスッパリ辞めて1年間スペインへ留学することにしたのです。目的は、語学習得と得意の料理について勉強することですが、旅行が大好きな私は、留学中にスペイン国内も色々周りたいと思っていました。

アンダルシア地方のひまわり畑は、日本でのテレビや雑誌で取り上げられているのを見てずっと憧れてきて、私の「死ぬまでやりたいことリスト」の一つでもありました。

そんな一つの夢を叶えられるチャンスがやってきたのです。

もともとは、バレンシアというスペイン東部の街に一年間住み続ける予定でしたが、どうせならひまわり畑が近くにあるアンダルシア地方に住んでみよう!と思い立ち、ひまわりシーズンに合わせて、アンダルシア地方最大の都市、セビージャに移り住みました。

移り住んでから、ひまわり畑を見れるスポットや交通手段について友人に聞いたり、インターネットで情報収集したりして、セビージャからバスで1時間弱のカルモナという小さな街が良いということで、先日、ついにカルモナに行ってきました。

ひまわりは、午前中のほうが太陽に向かって上を向いて咲き、写真映えするよ!と友人が教えてくれたので、少し早めのバスに乗り、カルモナへ向かいました。1時間ほどバスに揺られて着いた先は、小さなバスターミナルでした。バスターミナルから大きな教会のような建物の方向に歩いて行き、周辺をウロウロしていると、駐車場で働くお兄さんに声をかけられました。

どうやらカメラをぶら下げた日本人がこの季節なるとひまわり畑目当てにたくさん押し寄せてくるみたいで、慣れた様子でひまわり畑までの行き方などを教えてくれました。日本には、春に花見をしたり、草花を鑑賞して愛でる文化がありますが、こちらの地元人の目には、一面に広がったひまわり畑を鑑賞するために遥々やってくるのはちょっと不思議に映るようです。

お兄さんにひまわり畑までタクシーで行ったほうが良いと言われましたが、お金が勿体無いので歩いて行くことにしました。20分ぐらい大通りに沿って歩くと、そこには一面ひまわり畑!想像以上の迫力に圧倒されました。天気も良かったので、嬉しくなって1人なのにはしゃいでしまいました。観光客も近くおらず、ひまわり畑を独り占め、じっくり堪能できたました。本当に楽しかったです。